サイトアイコン Curious Daddy

シンガポールの格安SIMは使わないと損。おすすめと選び方。

今日はシンガポールの格安SIMについて。

シンガポールには大手通信キャリア4社がありますが、格安SIMも多数あり、もちろん格安です。

最近は新規参入も増えていて、どれを選んで良いのか迷う人も多いと思います。

「よくわからないから」と何も考えずに大手キャリアを使い続けていると、大損をしてしまいます。

今日はシンガポールの格安SIM事情を出来るだけわかりやすくまとめてご紹介させていただきます。

(Updated on 2022 Jan)

結論から

私のおすすめの格安SIMはgiga

料金プランは現在4つあり、最安はSGD10/月から、使い方に応じて選べます。

SIM only plan Subscription/Mth Data / outgoing talktime / SMS
giga (Starhub) $10.00 6GB / 500 min / 500 SMS
giga (Starhub) $20.00 40GB / 500min / 500 SMS
giga (Starhub) $25.00 60GB / 2000 min / 2000 SMS
giga (Starhub) $45.00 100GB / 10000 min / 10000 SMS

大きく3点、giga!のメリット

  1. MVNOではなくMVO大手StarHubのサブブランド。
  2. 海外でSMS受信が出来る
  3. 料金プランがとってもシンプル

詳しく説明します。

1つ目。gigaはStarHubのサブブランドでネットワークやサポートが安心。

サブブランドとは日本で例えるとドコモのahamoのようなもの。

それなので他の小さなMVNOに比べると対応エリアや回線スピード、サポートも安心です。

(とはいえSingtelやStarHubでもカスタマーサービスレベルは高くはない)

2つ目。gigaは海外でSMS受信が出来る

どの格安SIM会社も海外データローミングは対応してますが、海外ではSMS受信ができないことが多いので注意です。

Singtelのサブブランドのgomoでも海外SMS受信は非対応です。

最近は二段階認証が普及していて、認証でSMSを使うことが多いです。

海外旅行中にそのSMSが受信できないというのはすごいリスク!

絶対シンガポールから出ない!SMSなんていらないんや!

という人以外は、海外でのSMS受信は必須です

3つ目。料金プランが超シンプル

日本の携帯会社もそうですが、通信会社はプランが複雑で、最新の情報を追い続けるのはもの凄く手間です。

契約縛りや割賦、追加料金や追加サービスなど、そもそもサービスの変動も早く、一旦理解してもすぐに変わってしまいます。

でも、gigaの料金体系は超シンプル。

基本料金にほとんど全部含まれていて、追加料金が必要なのは以下の2つくらい。

ローミングの月額料金も不要。使うときにアプリから必要なデータ量を選ぶだけ。

追加でデータ容量が必要な時もアプリから1GB=SGD2で追加できます。

契約縛りはなく、いつでも解約、他社へ乗り換えが可能。

Caller IDが無料。(後述)

その他gigaサービスまとめ

gigaの説明だけでだいぶ長くなってしまいましたが、それくらいおすすめです。

 

私の契約しているSIMはgigaとCircles Life

私は去年StarhubからStarHubのサブブランドのgigaへ切り替えました。

月額SGD50だったものがSGD20へ下がって、1年でSGD360(3万円弱)の節約になりました。

月額SGD50だったものをSGD10のプランに切り替えたので年間4万円程の節約になります。

実は他にもCircles Lifeの基本料金0円SIMも持っていて、iPadに入れて使っています。

(このCircles Life月額無料シムは過去のプロモーションのものなので現在新規受付はしていません)

日本の電話回線で楽天モバイルのeSimも持っています。

参考:楽天モバイルは海外在住者に最強のモバイル回線となった!

繰越のデータが溜まって6GBプランでも使いきれません。

シンガポールの格安SIMの選び方

ここからはシンガポールでの格安SIMの選び方について、私なりのポイントをご紹介します。

基本用語について。シンガポール特有のものも

おそらく知っている人も多いと思いますが、念のために格安SIM選びに必須の用語を簡単に説明しておきます。

MNO:Mobile Network Operator

>自前でアンテナとかネットワークを持っている通信会社。日本だとドコモ、AU、ソフトバンク、楽天

MNOのサブブランド

>MNOがサービスなどを限定して格安で提供しているサービス。日本だとahamo、povo、LINEMOとか。

MVNO:Mobile Virtual Network Operator

>MNOから回線を借りてる通信業者。日本だとBIGLOBEモバイル、OCNモバイル、IIJmioとか多数

CIS :Corporate Individual Scheme

>勤めている会社の社割のモバイル契約のことをCISと言います。名義は個人でも契約できて、会社のアカウントと紐付けます。端末購入代金や月額料金も割引になったりします。

Caller ID :

> 日本だとナンバーディスプレイと呼ばれているもの。日本の携帯電話だと当たり前の標準機能で、電話が誰からかかってきたかわかるシステムだけど、シンガポールの大手MNOでは未だに追加料金をとることがある。

 

シンガポールのMNOは4社

シンガポールの大手通信キャリア(MNO)は現在4社あります。

MNOs: Sub-brand
Singtel gomo
StarHub giga
M1
TPG Telecom

シンガポールのMVNOは8社

MVNOs: Network
Zero1 Singtel
Grid Mobile Singtel
VIVIFI Singtel
CMLink SG Singtel
MyRepublic StarHub > M1
redONE StarHub
Circles.Life M1
geenet mobile M1

上の表を見てわかる通り、MVNOはネットワークは結局MNOの大手3社のものを借りています。

つまりMVNOの格安SIMを選ぶ場合でも、大手MNOを知る必要があります。

エリアや回線速度は元のMNOを調べるべき

ということで、MNO4社のそれぞれのパフォーマンスはどのくらいなのかを見ていきます。

主観を含めて簡単に説明すると、以下の通り。

恐らくシンガポール在住の人も同じような感想かと思います。

  1. Singtel=エリアは最強、値段は高い。日本人駐在員は会社からこれが支給されているイメージ。
  2. StarHub=エリアは普通。回線は早い、他はまあまあ。
  3. M1=エリアは上の2つよりちょっと劣る。安い、サービスはまあまあ。
  4. TPG=超安い、サービスはこれから。主回線としては難しい。
    TPGはシンガポールに進出してまだ日が浅いので、これからに期待。

MNO各社のパフォーマンス

それぞれの特徴を綺麗にまとめた表をOPENSIGNALからお借りしました。

感覚だけではなくこうやって外部機関の出している数値で見ると説得力があります。

(注:5Gはまだこれからなので主力の4Gで比較)

OPENSIGNALより(データ集計期間は2020Aug01-Oct29)

https://www.opensignal.com/reports/2020/11/singapore/mobile-network-experience

各項目の詳細は以下の通り。

エリアカバレッジ

SingtelとStarHubはほぼ一緒。M1はやや劣ります。

次に重要なDownload Speed

StarHubは速度が売りなのでさすがです。M1が意外に速度が出ていないようです。

SNSなんかで重要になってくるUpload Speed。Singtelが強いですね。

これらの表を見るとシンガポールはSingtelとStarHubの二強、一歩遅れてM1という状況です。

M1は安さが売りのキャリアだったのですがTPGやMVNO各社が出てきたのでどういう戦略を取っていくのか気になります。

私も過去M1ユーザだったこともありますが、実生活でたまに自分は圏外で友人のSingtelは繋がっているということもありました。

ただ、上記の結果を見ると、M1と上位2社のエリアは僅差。

 

ローミング対象国を調べる。

海外ローミング対応していない国があることが有ります。

gigaが対応しているのは48カ国です。

gomoは10カ国のみ。

もしよく行く国が対象でない場合は要注意。

 

通話可能か?

データ通信だけで通話不可のSIMも有ります。値段だけに惑わされないでしっかり確認しましょう。

例えばCircles LifeにもデータオンリーSIMが有ります。

 

安いプランは最初の数ヶ月だけではないか?

よくあるのが、安いのは最初の数ヶ月だけでその後は値上がりするパターンです。

しっかりと理解して12ヶ月以内で契約を切り替えたりするなら良いですが、後で高い請求が来てショックを受けないように。

下記は12ヶ月間は30GBのプロモでその後は20GBになるケース。

 

海外で通話、SMSはできるか?

上でも説明しましたが、これらは本当に重要!

通話はLineやWhatsappで代用が出来ますが、SMS受信は代用できません。

しかもこれらはプラン詳細、特にヘルプを読み込む必要があります。

例えばgigaだとこんな感じ。

gomoのヘルプ抜粋

後で困ったーーーとならないようにご注意ください。

 

ここまでが格安SIMの選び方、私が注意するポイントです。

サービスも頻繁に変化してどんどんお得なプランが登場します。

これらのポイントを押さえておけばひとまず安心だと思います。

 

Circles Lifeもおすすめ。

KDDIと提携して話題になったCircles LifeはM1の回線を使ったMVNO事業者です。

2016年からシンガポールで展開していて、実績と経験があります。

格安SIMの選択肢としてCircles Lifeはありだと思います。

理由は、海外ローミングが世界中で使え、海外でのSMS受信も問題ありません。

値段も安く、サービスも充実していますが、言い換えるとちょっとプランがややこしいです。

最安 SGD5から始められるプランや、データオンリーSIM、家族割、eSIMなんかもあります。

gigaじゃ物足りない!多様性が欲しい!という方はCircles Lifeを検討するといいかも。

 

よくありそうな疑問

ここからは私も気になった、よくありそうな疑問に対する回答です。

大手MNOは2年契約で電話本体が割引で買える。そっちのほうがお得では?

はい、これは試算しました。結果としては格安SIMがおすすめ

下記の条件で試算をしました。

Plan iPhone 12 64GB 本体代金 月額使用料 24ヶ月合計 総計 Plan 縛り
giga 6G                1,299                     10                   240          1,539 6GB Data, 500min Talk + 500SMS 縛り無し
giga 40G                1,299                     20                   480          1,779 40GB / 300min / 300 SMS 縛り無し
Singtel Combo2                   778                     35                   838          1,616 3GB Data, 200min Talk + 1000SMS 24ヶ月
StarHub                   609                     55                1,320          1,929 15GB Data, 100min Talk 24ヶ月

gigaの圧勝です。値段でも最安ですが、サービスでも余裕で勝ち越しです。しかも契約縛りなし。

Singtelの最安プランと比較するとSGD80しか違わないように見えますが、gigaは無料データは2倍使えてCaller IDも有ります。

格安SIMの場合端末購入時の一次負担が大きく見えますが、大手量販店やApple Storeでは分割支払いオプションも有ります。

iPhoneの場合はリセールバリューが高いので、機種変更した後に古い端末をネットか中古携帯ショップで販売したら端末代金はグッと安く抑えられます。

ネット販売だとCarousell、実店舗だとFar East Plaza 3階にあるWhymobileとかで値段を簡単に調べられます。

ちなみに、私の使っているiPhone 11 Pro Max 64GBだとSGD 860(約7万円)で買ってくれるようです。

CISスキームとどっちがお得?

これは私が使っていないので正直はっきりとは言えないのですが、わかる範囲で調べると格安SIMが有利っぽい

例えば、SingtelのSim Onlyプラン、SGD25で40GBですが、12ヶ月の契約縛りがあります。CISユーザは同プランにCaller ID(5ドル)が12ヶ月無料になるだけです。

2年契約でも問題ない場合は、CISスキームで端末代金値引き、月額使用料も値引きがあるので一度比較してみると良いと思います。

とにかく安いプラン!という人は格安SIMのほうが安そうです。

 

gigaの実際のスピードはどう?制限とかない?

いくらサブブランドとはいえ、何か制限がかかってスピードが遅いのでは?という疑問があったので、実際に測ってみました。

下記は会社の近く(cityエリア)で測った時のもの。

アップロードが遅いように見えますが、上のMNO各社比較で見たように、シンガポールは上りと下りは非対称のようでアップロードが遅いのは普通のようです。実測でとても遅いと感じることは今のところありません。

下記はシンガポールの田舎、Punggolで測ったもの。

 

 

他のMVNOは検討する必要ある?

各社それぞれ特徴があって面白いです。

例えばredOne。これはマレーシアの会社がシンガポールでやっているMVNOサービスで、マレーシアに持っていってもデータローミングが無料で使えます。20GBプランは月額SGD28でTalk 700min,20SMSです。

今は国境が閉じていますが、頻繁にマレーシアに仕事や買い物に行くような方は便利だと思います。

Circles Lifeは上でも少し述べましたが、MVNOらしからぬ多様性があるサービスなので、家族割やCIS、端末の販売なんかも有ります。MNOのサービスをMVNOの価格で!という感じで素晴らしいと思います。

とにかく無制限で使いたい!という人にはMy Republicは一定のデータ容量を超えたらその後は速度制限は有りつつもデータ容量無制限というものもやっています。

他にもシニア割引やキッズ割引がある会社もあったりと本当に様々です。

ただし、よくプランも変わるし、小さな会社は事業の継続性も気になります。

ご利用は計画的にどうぞ。よくわからなかったらgigaかCircles Lifeで良いと思います。

 

まとめ

シンガポールにも各種格安SIM会社はあって、利用することで大幅に節約することが出来ます。

無駄に高い通信代金は節約して美味しいものを食べたり、家族へのプレゼントを買ったり、投資に回して幸せになりましょう。

この記事がお役に立てば嬉しいです。

モバイルバージョンを終了